Cellar Door

in Deciduous Forest

嫉妬

私の嫉妬はきっと遠いところまではいけない。

でも部屋の隅の宇宙に運ばれる程度には、

遠いところまで連れていかれるんだろう。

 

もしかしたらずっと大昔にそういう宇宙に飛ばされて、

今もまだ帰ってきていないままなのかもしれない。

 

宇宙は膨張するというけれど、

私のその宇宙はずっと縮小を繰り返しているような気がする。

いや、もしかしたらその逆で実は膨張し続けていて、

今見ている景色も全部部屋の隅の宇宙なのかもしれない。

 

少なくとも私の嫉妬は縮小しない。